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2019.08.20
「正しいマネジメント」を学ばずして企業成長は絶対にない!【その2】

成長の三要素ができるきっかけ
この集中勉強期間に、私は「正しいマネジメント理論を学ばずして企業の成長は絶対にない」という確信を持ったわけですが、その確信を得たのは、ビジネススクール等で一緒に学んだ“学友たち”のその後を追跡してみたことによります。学友たちはざっくりと分ければ、①大企業出身の経営者、②上場を目指すベンチャー企業の経営者、③中小企業経営者および後継者という3つのグループになります。皆、これから企業成長を果たしていこうと考えている人たちであり、大半は組織化入口期(規模2=社員5~15人)にある会社の経営者たちでした。
経営者の「マネジメントの経験」が成長の格差となる
さて皆さん、この3グループの中で規模のカベを乗り越え、規模3(社員15人から25人)の「組織化定着期」、規模4(社員25人から50人)にステップアップした会社が多いのはどのグループだと思いますか?
答えは、①大企業出身の経営者が率いる会社です。この回答に首を傾げる社長さんもいるかもしれませんね。曰く「最もパワーがある③の中小企業経営者でしょう。次が②のベンチャー経営者」と。創業者パワーやベンチャースピリットは、確かに強力ですが、今日のような厳しい経営環境下では経営者個人のパワーやスピリットだけで規模のカベを越えるのは、無理なのです。
振り返ってみると、私自身が「無理だった」経験の持ち主なのです。私がなぜ、急にマネジメントの勉強を必死にしたか、その理由をもう少しお伝えしましょう。
企業成長に必須な「マネジメント」知識
売上と共に職員が20人、30人と増え続けていた頃、私は「50人超えもすぐだろう。100人超えもそう遠くない」とタカをくくっていました。しかし、30人を超えた頃から社内には不満が充満し始め、それぞれが勝手に仕事をしているという雰囲気になっていきました。端的にいえば、マネジメントが機能していない職場になっていたのです。「これはよろしくない」と、就業規則、賃金制度を整えるなどいろいろと工夫はしたのですが、退職者はどんどん増えていき、やむなくスキル採用で帳尻を合わせたりしていました。
こういうその場しのぎの対策で会社がよくなるわけがありません。それに気づいて急きょ必死の勉強をし始めたわけですが、情けなかったのは「マネジメント」について、大企業出身者と比べてあまりに無知だったことです。「マネジメント」とは①部下育成②チームづくり③PDCAを廻すです。彼らは、前職の企業でマネジメントの正しい知識を身に着け(教育を受け)、経験してきた人たちです。管理者として部下をもち、育成し、組織(チーム)をつくり、みんなで目標達成する経験を積んできた人たちです。「売上増のパワーなら彼らには絶対負けない」などと自分を慰めてみたものの詮無い話で、虚しくなるばかりでした。トップである私は、マネジメントだけではなく「組織づくり」の重要さをわかっていなかったし、知識もノウハウも何もなくただ売上増にばく進していたのです。
そして成長の三要素経営の確立へ
もちろん、経営は「組織づくり」だけではありません。何をどうやるのかという「ビジネスモデル」も重要ですし、「マーケティング」も疎かにはできません。但し、「ビジネスモデル」も「マーケティング」行うのは人・組織です。「組織づくり」無しに、企業の成長はありません。
ちなみに、「組織づくり・ビジネスモデル・マーケティング」この3つの要素を三角形にした「成長の三要素」理論は、私たちのオリジナルで、この理論をベースに皆様の成長支援をしています。

社員の人数が増えていくにつれ、「組織づくり」のウエイトは重くなっていきます。なぜなら、マーケット縮小の時代を勝ち抜く最大の戦力は、社員の知恵だからです。私たちは、利益とは「みんなの知恵の総和」だと位置づけています。「みんな」とは、「パートなど非正規社員も含めた全社員=組織」を指します。
私たち成長支援グループは、この「成長の三要素経営」にみんなで取り組んでおります。次回以降、「成長の三要素経営」について、詳しくお伝えしていきたいと思います。
成長の三要素経営において
「成長とは」利益の伴った売り上げの増加の継続
「利益とは」みんなの知恵
「みんなとは」組織
「利益は組織づくり」から生まれる
そして、成長の三要素経営で自律し増収増益の継続企業へ
人が育ち定着し、人が集まる会社へ