経営に役立つコラム

Column

2019.12.17

振返りは部下を成長させ、チーム内の人間力を高めていく!

成長支援グループ代表の近藤です。
前回の最後に、「振返り」の基本は「○」(マル)から入ること、と強調しました。この基本はとても重要で、会社に限らずすべての人間関係において心掛けておきたいことです。いや、人間関係に限らないでしょう。自分自身の成長にとっても必須の心得だと断言できます。

近年、「パワハラ」の弊害が顕著になり、様々な人間関係の場において問題になっています。法的な訴えを起こすケースも続出しています。パワハラはなぜいけないのでしょうか。

パワハラ上司の今と昔

かつての日本社会には、分野を問わずパワハラだらけでした。企業において、スポーツチームにおいて、教育機関において、家庭において、上位の立場にある人間が下位の人間を罵倒し、下位の者が自分の意見を言おうとすれば「つべこべ言わず、とにかくやれ!」と一蹴される……

こんな理不尽なことが当たり前のように繰り返されていました。マーケット拡大時代には、こうした非人間的な対応が日常茶飯に行われていても、売上が上がり、人々の収入もどんどん上がっていきました。個人の収入が上がっていれば、心の中に理不尽さや反発心を抱いていても「まあ、いいか」で通り過ぎてしまいます。しかし、そんな大らかな時代はもうやってきません。マーケット縮小の時代には、上から目線のパワハラ的対応をする上司に付いていく部下はいません。

私たち成長支援グループは、10年以上前からパワハラ的な上司と反発心を抱く部下との関係を取り上げ、警鐘を鳴らしていました。私が2013年に上梓した著書『あなたのチームがうまくいかないのは、結局、部下に「やらされ感」を植えつけているからだ。』は、まさにその警鐘そのものでした。もちろん、私たちは警鐘を鳴らすだけで済ませることはしません。マーケット縮小時代にどうしたら部下の「やらされ感」を一掃できるか、どうしたらチームのパワーを高め、目標達成集団にしていくかを日夜考え、議論を続けました。

スタッフの「やらされ感」を改善するお薦めの方法

その結果として、企業成長のお手伝いをさせていただいているお客様にお勧めしている一方法が「振返り」にほかならないのです。「やらされ感」は、まだまだ多くの社員の心の中に根深く残っています。賢明な本欄の読者は、私たちがなぜ「反省」とか「評価」ではなく「振返り」を重視しているかをすでにご理解いただいていると思います。そうです! リーダー(上司)の立場にある方々が部下のポテンシャルを確信し、引き出し、高めていくプロセスに最も有効に働く方法が「振返り」にほかならないのです。前回も指摘したように振返りは、重い気持ちではなく気楽な気分で実行し続けることをお勧めします。

多くの社員の方には、会社として義務づけられている業務報告や日報といったものを毎日、あるいは毎週・毎月に書いてリーダーに提出していると思います。業務履歴・業務報告として必要なものですが、「振返り」は義務感や「やらされ感」といった気持ちを生じさせないものとしてお勧めしています。

振り返りコミュニケーションの具体的な方法とは

私たち成長支援グループでは、ツールとして、SNSの社内情報共有システム及び「Chatwork」(チャットワーク)を使って上司と部下の「振返りコミュニケーション」を続けています。毎日の振返りですから、長々と反省文を書くようなことはしません。みんな5,6行で直属上司や役員・代表などに送っています。スマホを使って電車の中で送ってくれる人もいれば、夜中や早朝に送ってくる人もいます。送って来なかったからといって催促したり、叱ったり、ペナルティを課したりすることはありません。さすがに、何日も送って来ない場合は上司から「どうしたのかな?」くらいのメッセージを送り、何か問題を抱えていると感じればフェイス・トゥ・フェイスでのコミュニケーションを図ります。長くこの気楽なやりとりをしていると、そのやりとりに部下の成長を実感するときがあります。必ず、あります。そんなときは、上司としてこの上ない嬉しさを感じます。
次回は、そんなメッセージ例をご紹介しながら、「振返り」の第3弾を書く予定です。

近藤浩三

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