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2020.04.27
飲食業の採用面接担当者がしてはいけない2つの質問

人が育ち、利益・売上アップ!成長の三要素による『飲食店経営』法 第37回
前回は「採用面接準備と実行する」の「採用基準」をみてきました。採用面接を行う時には「採用基準」を明確にすることが必要です。採用基準を明確にすることでブレや妥協をなくします。そして、今回は「採用面接準備と実行する」(図1)の中で「相手を知る質問」を考えていきましょう。
- 1面接時のバラツキ
- 2面接での質問内容の明確化
- 2-1相手を知る質問

面接時のバラツキ
採用面接を繰り返し行っている方は面接時に応募者に何を聞いたらよいのかが決まっています。ところが採用面接の経験が少ない人は案外、応募者に対して聞くことが決まっていないことが多いのです。これでは人によって採用面接時の応募者に対する質問内容にバラツキがでてしまいます。それを解消するために必要なのが「相手を知る質問」の整理と明確化です。最低限、応募者に聞くことを誰もがわかりやすく見える化することです。
面接での質問内容の明確化
採用面接時に応募者の話を聞くことがとても大切です。相手がどんな人なのか、どう考えているのかを知ることです。そのために応募者に対しての質問がポイントです。どんな質問をするのかで相手を知ることができます。
一番やってはいけないのは採用面接時に
●一方的にこちらの話だけをする
●質問がすべて「はい」か「いいえ」で答えられる内容をする
ことです。知らず知らずのうちに伝えようという気持ちが強くなり、一方的に話すことや、「はい」「いいえ」で答えられる質問をしていることがあるのです。こちらが話せば、よほどの人でないかぎりうなづいたり、「そうですね」と肯定的な返事をしたりすることでしょう。これでは応募相手のことがわかりません。
また、「仕事は長く続けられますか?」「飲食は好きですか?」等の「はい」か「いいえ」で答えられる質問では、同じく相手のことがわからないのです。そのためにも相手を知る質問をすることです。相手を知る質問を整理して見える化することが必要です。
相手を知る質問
相手に「はい」か「いいえ」ではなく、今どう考えているのか?どう思っているのか?を知る質問を考えていくことです。(図2)の例を参考にして、どんな質問をしたら良いのかを考えてみましょう。
例えば、誰もが採用したいのが「やる気のある人」でしょう。そうだとしたら「やる気がある人」なのかどうかを知る質問を考えることです。質問する内容も店舗・会社で明確にすることが大切です。

<ポイント>相手を知る質問を整理し明確にすること!