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2020.03.09
飲食業の採用活動で必要な3つの確認事項

前回は採用の実践と仕組化の「採用計画」をみてきました。(図1)今回は次の取組みとしての採用準備を見ていきましょう。

採用準備
採用を行う前に大切なのは採用準備です。採用準備を言い換えると店舗の受け入れ体制ができているかどうかです。案外ここがしっかりとできていない、意識していないお店があります。受け入れ体制がしっかりとしていないとせっかく採用できたとしても早期離職を招くことになります。募集前にお店の受け入れ体制をしっかりと見直すことが大切です。辞める原因を最初から取り除くことです。
採用準備で行うこと
採用準備で行うことをは【図2】の内容です。この図2に書いてある内容は一例ですのでこちらを参考に自社(自店)の採用準備:事前チェックリストを作成してください。

確認すること1:設備関係
最初に確認するのは「設備関係」です。面接を受けに来た方が整理整頓されていない所に通されたらどう思うでしょうか?印象はかなり良くないはずです。ところが案外気づかずにいることが多いのです。また、入店されてから安心して働けるように環境を再度見直すことが必要です。募集活動をするにあたって改めて店舗を見直す機会と捉えましょう。
確認すること2:情報共有
次に確認するのは「情報共有」です。採用についての情報が共有されているかです。店長だけが知っているとか社員だけが知っていてパート・アルバイトが知らないケースがあります。すると応募してきた時に「今、募集しているの?」とそこで分かることになります。このような状況を見たら応募者はどう思うでしょうか?
面接に来た方が店舗スタッフに「面接に来ました」「今、募集しているんだっけ?」とか、採用された方が初日に「採用活動していたっけ?」とスタッフに言われたらどういう気持ちになるのかを考えることです。また、面接時や採用時の書類がそろっていることも合わせて確認し情報を共有しましょう。
確認すること3:トレーニング
最後に確認するのは「トレーニング」関係です。入店後の初期トレーニングの内容は決まっているでしょうか?いきあたりばったりでは早期退職の原因になります。また、ユニフォームはそろっているでしょうか?初日にユニフォームが無くて帰ってもらったという事例がありました。また、ユニフォームが無いので他の人の物を貸すケースもありました。あなたが新人スタッフだったとしてどう感じるでしょうか?
見える化して確認する
採用準備=受け入れ体制の確認は採用活動において必須です。どうしたら募集が増えるだろう。どうしたら来てもらえるだろうと考えることはとても大切です。ただ、同時に受け入れ体制を整えることも必要です。採用準備を頭の中でリスト化するのではなく、見える化すること抜け漏れなく確認できるようにすることです。
<ポイント>採用活動では採用準備(受け入れ体制の見直し)を忘れないこと!