経営に役立つコラム

Column

2022.01.19

人の成長の判断基準とは

皆さまこんにちは。G.S.ブレインズコンサルティング(株)の鈴木と申します。
前回は人を育てる上で、どう育てていくかという全体像についてお伝えしました。

▼前回の記事はこちら

人をどう育てるかの全体を捉えていないと部下育成に失敗する!?

今回は人を育てていくために何を育てていかなければいけないかという人を育てる全体像についてお伝えいたします。

「人を育てていきましょう」とよく言われますが、何から教えていけばいいかがわからないというご質問をよくいただきます。ただこの全体像を理解しておかないと目先の仕事から教え、「結果的に部下が育った」「結果的に部下が育っていない」という部下任せの育成になってしまいます。

そのときに必要なのが「人の成長の全体図」です。

今回は、人が育ったかどうかという判断基準についてお伝えいたします。

能力の5ステップとは

前回お伝えさせて頂いたように現場の実務内容、マネジメント内容等、仕事を進めていく上での知識を取得させ成長させていくと同時に、社会人としての基礎部分(土台部分)も含めて育成することが必要となります。ただ、この育成のときに成長しているかどうかを、どう測るかが難しくなります。そのときに必要なのが「能力の5ステップ」です。

この資料は実務においても、基礎部分の成長においても同じことが言えます。

①知っているか、知らないか

第一ステップは「知っているか」「知らないか」です。例えば、営業のやり方を全く知らない人に対して、「とりあえずお客様のところへ行ってきなさい」と言って上手くいくことがありますでしょうか。中にはラッキーパンチで上手くいくこともあるかもしれませんが、なかなか結果に結びつけることが出来ません。なぜなら営業そのものを知らないからです。

名刺交換から始まり、アイスブレイクで雑談を交え、お客様の課題を聞き、課題に合った提案内容を組み立て・・・と営業の進め方一つ一つにステップがあります。当たり前のことですが、この一つ一つを知らない場合、教えていかないと結果には結びつきません。

結果に結びつかない場合に、「やっていない」のではなく、そもそも「やり方を知らない」ということが往々にしてあります。知らないことを叱っても仕方ありません。まずはやり方を管理者側が教えていかなければいけません。

②分かっているか、分かっていないか

第二ステップとして、教えたやり方を「理解しているか」「理解していないか」です。この第二ステップが非常に重要です。仕事の進め方を知ったからと言って、すぐに行動してもなかなか上手くいきません。仮に上手く進んだ場合でも、取り組む目的を理解していないと他の業務に汎用出来なくなる、また我流に走ってしまうことが多くあります。

取り組む一つ一つに必ず目的があります。この目的は過去の会社の成功体験や失敗体験から設定されています。

例えば、先程の営業におけるアイスブレイクを交えるのはなぜでしょうか。最初から商談の話をしても相手が心を開かないことがあります。雑談を交える中でお客様の心を開いてもらう、またお客様のことをより深く理解することでよりお客様に寄り添って提案することが出来、結果に繋がりやすくなります。そのような目的を理解しないまま部下に「まずはアイスブレイクをしろ」と教えてもなかなか結果に結びつけることは難しくなります。

土台部分においても同じことが言えます。例えば、挨拶をする目的は何でしょうか。この目的を理解しないまま「ただ挨拶をしている」状態では得たい結果には結びつきません。まずは取り組む一つ一つの目的を深く理解することです。

③出来るか、出来ないか、④ルール通り継続するか、しないか

第三ステップは実際に現場で実践し、「出来る」か「出来ない」かです。

第四ステップは第三ステップで出来た内容が忙しい時でも「ルールに通り継続して出来ている」かです。忙しい時こそ、その人が試されるときです。自分自身に余裕があるとき、業務が落ち着いているときに出来るのは当たり前です。ただ忙しくなった時でも実施する目的を理解し、会社のルールに合わせて出来ているかどうかが大切です。

例えば、挨拶一つとっても、どんなに忙しい時でも相手の目を見て笑顔で挨拶をしているかどうかが、人間関係を構築する一つになるのではないでしょうか。この継続して実践することで応用力が磨かれ、さらにやり方を進化させることが出来ます。

教える連鎖をつくっていく

取り組む内容のやり方を知り、目的を理解し、忙しい時でもルールに基づいて実践する。ここで終わっては会社として結果に繋がりません。会社として結果に繋がるために、最後のステップとして、「周囲の人に教えているか」「みんなを巻き込んで取り組んでいるか」です。

自分自身が応用したやり方で業務を進めることが出来ても、会社全体で出来ていなければ結果に繋がりづらいです。応用したやり方を1人でも多くの人に教えて、みんなで応用したやり方で出来れば、会社として結果はどう変わるでしょうか。応用したやり方を他のスタッフに教える、そのスタッフが他のスタッフに教えると教える連鎖が生まれて、会社全体で応用したやり方で取り組むからこそ、会社全体としての結果(利益)に繋がります。この教える連鎖をいかにつくるかが会社としての大きなポイントとなります。

また人に教えるということは非常に難しいことです。自分自身でやり方を整理できていて、その上でアウトプットしなければいけません。だからこそ教える人もさらに成長することが出来ます。またそのレベルが後退することもありません。

単に「結果が出た」で終わりにするのではなく、会社の中に教える連鎖を作り、より会社全体で結果の出る仕事の進め方を作っていくことが非常に大切です。

経営に関するお悩みや疑問などがありましたら、ぜひこちらにお寄せください。
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鈴木 優

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