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2020.09.23
良書紹介【13】ただしい人からたのしい人へ そして「ありがとうの人」になる

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書籍名:ただしい人からたのしい人へそして「ありがとうの人」になる
著者名:小林 正観
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皆さまこんにちは。成長支援コンサルティング(株)の鈴木と申します。
今年は新型コロナウイルスの影響により今までの仕事のやり方を変化させる1年であると感じております。テレワークに始まり、会議や営業手法が対面WEBに切り替わる等、時代の変化にいかに適応出来るかが大切であると感じます。ただ手法は変わるものの物事の本質は変わらないのかなともこの状況下の中で感じます。物事の本質とは、私たち一人ひとりが「人としていかに成長することが会社の成長に繋がるか」ということです。今回ご紹介させて頂く本は、改めて自分自身と向き合うことが出来る1冊です。
悩みや苦しみの理由は「正しさ」である
著者である「小林 正観」氏は心理研究家であり、学生時代より人間の潜在能力や超常現象に興味を持ち、心学などの研究を続けていらっしゃった方です。その一方で、講演は年300回以上全国を回られていた方です。
本書では、まず一人一人が悩み、苦しんでいる理由は「正しさ」であると書かれております。自分自身が「正しい生き方」をしているのに周りの人が「正しくない生き方」をしていることからの怒りや憎しみが生まれてきます。またその怒りや憎しみの根源は「正義感」や「使命感」だともお話しております。正義と使命を自分に背負うのは良いものの、「正義感」や「使命感」となるとたちまち相手を糾弾して憎んでしまいます。
私自身、様々な方とお話する機会が多いですが、真面目に仕事に取り組み、一生懸命努力して仕事が出来るようになった方がこのような問題にぶつかるのではないかと感じます。真面目に一生懸命努力しているからこそ、「こうあるべきだ」という言い方や伝え方になってしまいます。伝えていることは間違っていないものの、自分の一方的な正義感だけでは周りの人は動きません。一番大切なことは、相手の立場になって考えること、伝えることではないのでしょうか。そのためにも自分の一方的な正義感ではなく、相手のことをまずは受け止めることが大切だと感じました。
経営の本質と仕事への向き合い方
また著書内では「正しい経営」を志している内は本質的なものが見えてこないと書かれております。本質的なものというのは「いかにお客様に喜んでもらえるか」ということです。この点は私たちがどういう会社を作っていきたいかという経営理念にも通ずるところがあると感じます。常にコストや売上・人件費率・償却比率等を考える必要があります。しかし、売上を生んでくれるのはお客様であり、お客様にいかに私たちの商品・サービスを通して喜んで頂くか、幸せになって頂くかを追求することが必要だと考えます。
その他にも様々な事例を含めて書かれております。私自身の仕事の価値観として「楽しく仕事をしていきたい」と考えております。仕事における「楽しさ」というのは様々あると思います。この本を読み、改めて「どうあるべきか」というよりもどうすれば自分自身が楽しくなれるか、働く仲間が楽しくいられるか、お客様に喜んで頂けるかを考えるきっかけとなりました。皆さまに置かれましても、ご自身の行動などを振り返る契機となれば幸いです。